学部の取組み

アカデミック・コレクション

“科学的管理法”原典コレクション‐1920年代まで‐ 

本コレクションにはテイラーの「科学的管理法の原理」(The Principles of Scientific Management.)をはじめ、標準原価計算を創案したハリントン・エマーソン(Harrington Emerson)、ガントチャートの考案者ヘンリー・L・ガント(Henry Laurence Gantt)、動作研究を成立したフランク・B・ギルブレス(Frank Bunker Gilbreth)、マネジメント界で女性としてはじめて活躍したリリアン・M・ギルブレス(Lillian EvelynMoller Gilbreth)ら、「科学的管理法」の確立に関わった人々の著作が多数含まれ、現在の経営管理論を研究する上で貴重なコレクションである。

明治期簿記書コレクション

本コレクションは明治初期の貴重な簿記書を集めたものである。わが国における西洋式記帳法(複式簿記)の歴史は明治6 (1873) 年に始まる。古来わが国商家の記帳法(和式簿記)は各家の秘密であって、手代・番頭らは徒弟制度の中において実地に修得したものである。したがって教科書がなかった。富豪巨商の帳合資料の中には後来のために書いた心得書風のものは発見されているが、寺子屋や塾の教材中には帳合の手引書は一冊も見つかっていない。明治5年文部省が学制を新たに敷いて、学校教科中に記簿法を掲げたのは文字通りエポック・メーキングのことであった。そこで緊急を要したのは教師の養成に次いで教科書編集であった。文部省は明治4年9月これに着手し、教科書編集は読本・修身・歴史・地理などに続き、明治6年、「帳合之法」や「商家必要」が現れて採用された。初期の教科書は米国教科書の翻訳が多かった(「馬耳蘇氏記簿法」など)。まれに「銀行簿記精法」を用いた学校もあった。(本コレクションは古い和綴じのオリジナル本であるため一般貸出はされない) academic_01

イタリア簿記史研究書コレクション

複式簿記の起源は今から800年前の中世イタリアの商人実践に求められる。本コレクションは複式簿記生成の基盤となった中世以降のイタリアの社会経済過程を理解し、とりわけて、十字軍遠征以降の13世紀から、地中海貿易や遠隔地貿易で栄えて、やがてその繁栄が挫折して外国からの侵略を受けるようになった15世紀末に至る間の、ジェノヴァ・フィレンツェ・ヴェネチアの簿記事情を知ろうとするとき、研究上欠かすことのできない今日では入手困難な文献資料を多数含んだ貴重なコレクションである。

中島省吾文庫(会計学)