『柔軟に生き抜く力を醸成しよう』

学部長

経営学部長今野 喜文

企業を取り巻く経営環境は劇的に変化し、ますます厳しさを増しています。このような環境の中で、学生のみなさんに企業が求める内容も大きく変化している状況にあります。

各種メディアの報道にもあるように、在宅勤務を推進する企業が増加し、オンラインミーティングやテレワークなどICTを活用したコミュニケーションやコラボレーションが積極的に実施されつつあります。また、AI(人工知能)の活用による業務の知的自動化も促進され、これまで人間が行っていた仕事をAIで代替するようになってきています。このような社会的な変化や行動変容をともなう環境下にあって、みなさんには「柔軟に生き抜く力」を醸成することが求められています。「柔軟に生き抜く力」とは、「直面した問題に対して柔軟に向き合い、それまでに得た知識・技術や経験を駆使して適切に問題解決を図ることができる能力」を意味します。とくに経営学部においては、「職業人」として柔軟に生き抜くための力を醸成するための一つの指針として5つの人材育成コースを設置し、そこに知識・技術や経験を獲得するための学科目を適切に配置することによりカリキュラムを構成しています。具体的には、組織や戦略の知識を持ち、社会でのリーダーシップをとることのできる人材育成を目的とした「組織・マネジメント」・「戦略・マーケティング」コース、会計・情報・心理の各分野の知識・技術や経験を企業経営に活用できる人材や、各分野のエキスパートの育成を目的とした「会計・ファイナンス(1部のみ)」・「情報・マネジメント(1部のみ)」・「心理・人間行動」コースを設置しています。これらのコース科目を履修しPBL(問題解決学習)を実行することによって、ビジネスにおける実際的な問題の解決方法を主体的に、経験的に学び、ビジネスシーンで活用できる能力を身につけることができます。これは、活きた実践的知識と経験に基づく実践力の獲得にほかなりません。換言すれば、このことは、みなさんが意図する職業人としての未来の自分に近づくことができることを意味しています。また、ビジネスにおける問題解決・コミュニケーションの重要なツールとして、学年毎にコンピュータ操作やビジネス英語を学ぶ機会を設けていますので、積極的にこれらを学習し、習得してください。さらに、キャリア形成を図るための科目を履修し人材育成コースとの関わりの中で「自己発見」を図り、職業人としての未来の自分をイメージしてください。本学部の人材育成コースを選択するためには目的を定めることも重要です。目的を明確にすることは、みなさん自身の行動をより能動的・自律的にすることは明らかです。できるだけ早く自己発見し目的を明確にすることを期待しています。

今後、みなさんはさまざまな業種・職種に従事することになりますが、そこでは、「柔軟に生き抜く力」が問われます。大学生活の4年間において培う知識・技術や経験はみなさんの将来における「柔軟に生き抜く力」により良い影響を与える礎になります。軽んじることなく一つ一つの学習機会を大切にし、真摯に向き合ってください。大いに期待しています。