佐藤大輔ゼミ
演習Ⅰ:14名(2年生)、演習Ⅱ:13名(3年生)、特別演習:5名(4年生)
ゼミコンパ…有(公式には7月と12月の年2回実施します。) 夏合宿…有(例年8月に実施します。)
その他イベントもたくさんあります!
“勉強”ではなく”研究”するゼミナール
佐藤研究室(佐藤ゼミ)では、クリエイティブなアイディアで社会にイノベーションを起こすことのできる、特に優れた人材を育成することを目標としています。このために、ゼミ活動では実践的なプロジェクト実施を中心とする教育プログラムを展開しています。例えば、企業とのコラボでイベントを実施したり、高校などに出向いて高校生に大学の研究を知ってもらうプロジェクトなどです。
ただ、私たちはこのような実践経験ばかりを重んじ、知識や理論を軽視しているわけではありません。むしろ、経験則や勘にもとづく、いわゆる“学”のない考え方ややり方は、本当に高い成果を出すことはできないと考えています。学び方として、興味もないのに知識や理論を知ろうとする“勉強”という方法をとらないところに、このゼミの特徴があります。“勉強”では、ふつう先に知識や理論を頭にインプットし、必要なときにそれをアウトプットできるように学びます。しかし、自分自身が問題にぶつかってもいないのに、どこかで起こるかもしれない問題への対処方法(知識や理論)を先に学んでも、現実味や実感を持つことはできませんし、そこに納得や理解という地に足のついた学びはありません。私たちはクリエイティブな成果を出すために、実感を伴う納得や理解のある行為にこだわりたいのです。
だから、ゼミ生はまず多様なプロジェクトを通じて先に現実に飛び込み、問題にぶつかっていきます。そしてそのときにはじめて、必要な知識や理論を使いながら学びます。このように先に知識を準備するのではなく、自分の必要に応じて知識を探求する取り組みは“研究”と呼ばれます。“研究”のいいところは、実感ある問題を解決するために知識や理論を使うので、自ら興味を持ってそれを探求したくなるところです。しかも、そこで使われる知識や理論は自分の直面する問題に合わせて改訂されることになるので、結果としてクリエイティブなアイディア(知識や理論)が生み出されることになります。
佐藤研究室ではこのような“研究”に徹底的にこだわっています。ですから、ある意味まじめに物事にとりくんだことが評価されるような“勉強”をしたい人にとっては、このゼミは不慣れで苦しい経験の連続になると思います。逆に、これまでの自分の能力に限界を感じていたり,大きく自分を発展・変革させたいと考えている人にとっては、驚きは伴いますが、かなりエキサイティングな経験ができるゼミだと思います。